京都競馬場で12月10日に行われた5R・3歳未勝利戦(芝2000メートル、14頭立て)で、競馬史に残る珍事が発生しました。なんと11番人気の牝馬オデット(栗東・緒方努厩舎)が初勝利を挙げたこのレースで、単勝払戻金15,630円が馬単払戻金14,930円を上回るというJRA史上初の現象が記録されたのです。
父ラブリーデイの血を引くオデットは吉村誠之助騎手(栗東・清水久詞厩舎)の巧みな騎乗により、1番人気ロードレジェロを抑えて堂々の初V。通常ならば2着との組み合わせである馬単の方が高配当となるのが常識ですが、今回はその常識が見事に覆されました。
これまでJRAでは3度だけ単勝が馬単を上回った事例がありましたが、いずれも2着馬同着による特殊ケース。2002年の馬単導入以来、2着確定時にこのような逆転現象が起きたのはまさに史上初めてのことです。
過去に類を見ない配当パターン
- 2010年12月11日 阪神7R:同着2位による特例(単730円>710円)
- 2020年4月4日 阪神6R:同着影響(300円>280円)
- 2023年12月9日 阪神6R:前日の類似ケース(4,630>3,830円)
SNSでは早速「歴史的瞬間を見逃した!」「素直に単勝買うべきだった」「ロードレジェロ支持者が多すぎた?」など驚きの声が続出。特に今回のような大穴勝利時には通常10万円超えも珍しくない中での異例の低い馬單配当に対し、「どういう仕組み?」と疑問視するファンも少なくありませんでした。
専門家によると「極端な本命支持」と「穴への集中度不足」という稀な条件重なりによって生じた現象と分析されています。今後もこうした配当逆転が見られるかどうか、競马ファンの間で大きな話題となっています。