「健康診断で“脂肪肝の疑い”と言われたけど、別に痛くもかゆくもないし大丈夫だろう」——
そう思って放置していませんか?実は脂肪肝は、**症状がないからこそ“静かな危機”**と呼ばれています。
特に40代以降、中年世代に脂肪肝が急増中。そのままにしておくと、命に関わる病気へと進行するリスクがあるのです。
脂肪肝とは?「太っていない人」でもなる!
脂肪肝とは、肝臓に余分な脂肪がたまり、全体の30%以上が脂肪に置き換わってしまった状態を指します。
「お酒の飲みすぎ」が原因のアルコール性脂肪肝と、「食生活や運動不足」が原因の**非アルコール性脂肪肝(NAFLD)**に分けられます。
意外にも、痩せていても脂肪肝になるケースがあり、特に炭水化物中心の食生活・運動不足・加齢による代謝低下が関係しているのです。
放置するとどうなる?脂肪肝の“危険な未来”
脂肪肝そのものは自覚症状がほとんどありませんが、進行すると以下のような病気につながります。
① 脂肪性肝炎(NASH)
肝臓に炎症が起き、細胞が壊れ始める段階。痛みはないが、着実に肝機能が低下。
② 肝硬変
肝臓が線維化し、元には戻せない状態に。黄疸、腹水、倦怠感などの症状が出始める。
③ 肝臓がん
肝硬変を経て、最終的にがんに移行するケースも。脂肪肝が発端となるがんは、早期発見が難しい。
さらに、脂肪肝は糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病のリスクも大幅に高めることがわかっています。
自分は大丈夫?脂肪肝セルフチェック
以下に当てはまるものが多いほど、脂肪肝リスクが高いかもしれません。
- お腹まわりが太くなってきた
- 毎日晩酌が習慣になっている
- 甘いものや揚げ物が好き
- 運動は週に1回未満
- 最近疲れやすい気がする
- 健診でALTやASTが高かった
1つでも当てはまる人は、一度肝機能検査を受けることをおすすめします。
今日からできる!脂肪肝の予防&改善習慣
よいニュースは、脂肪肝は「生活習慣」で改善できる病気だということです。
◎ 食事の見直し
- 「腹八分目」を意識
- 糖質・脂質を控え、野菜とたんぱく質を中心に
- アルコールは週2〜3日は休肝日を設ける
◎ 運動の習慣化
- 1日20〜30分のウォーキングでOK
- 通勤時に階段を使うなど「ながら運動」も有効
◎ 睡眠・ストレス管理も重要
- 睡眠不足やストレスは肝機能を悪化させる要因
- 規則正しい生活リズムを心がける
まとめ:脂肪肝は「放置しなければ怖くない」
「脂肪肝=ただの脂肪の蓄積」と軽く考えられがちですが、“沈黙の臓器”である肝臓が出している貴重なサインでもあります。
気づいた今こそ、食事・運動・生活習慣を見直すチャンス。
今のうちに対策をすれば、未来の自分が助かる。
静かなる危機を“静かに終わらせる”のは、今日の一歩からです。
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