2024年2月にオープンしたサンフレッチェ広島の新本拠地「エディオンピースウイング広島」(通称Eピース)が、開設からわずか数ヶ月で驚くべき集客力を発揮しています。昨年11月末までの期間に約118万人もの観客を動員し、リーグ戦ホームゲームでは平均2万5600人(総計約48万6500人)という圧倒的な数字を記録しました。
このスタジアムの人気の秘密は、抜群の立地条件と最先端の観戦環境にあります。広島市中心部という好立地で商業施設や飲食店へのアクセスも良好なため、試合がない日でも多くの人々で賑わっています。スタジアム内には巨大スクリーンとハイクオリティな音響システムが完備され、試合観戦以上のエンターテインメント体験を提供。光や音、炎を使った迫力満点の演出が観客を熱狂させます。
その効果は売上にも明確に表れており、スタジアムグルメや公式グッズの売上は過去最高を更新。2024年の総売上は前年の42億円から78億円へと急増しました。さらにクラブ会員数は前年比277%増という驚異的な伸びを見せており、シーズンチケットもほぼ完売状態が続いています。
Eピース周辺には広島サッカーの歴史を紹介するミュージアムや子供向け遊戯スペースも整備され、新たな観光スポットとして注目されています。また広島経済大学との共同調査によれば、1試合あたり11億円もの経済効果をもたらしており、地域経済への貢献度も非常に高いことが明らかになりました。
サンフレッチェ広島ではこのスタジアムを単なる競技施設ではなく、「地域文化の発信拠点」として位置付けています。今後も多彩なイベント開催やビジネス展開を通じてさらなる成長を見込みつつ、「2030年に100億円売上」という野心的な目標に向けてスポンサー収入拡大などを推進していく方針です。
特筆すべきはその設計コンセプトで、「欧州式」ではなく「米国式」を取り入れている点です。「ピッチとの近さ」「エンターテインメント性」に重点をおいた設計思想により、"平和都市"広島ならではの新しいスポーツ文化創造の中核として期待されています。
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